- 2026年8月24日
夏に増える水いぼとは?
夏になると、お子さまのお肌に小さなプツプツができて驚かれる保護者の方が増えてきます。それ、「水いぼ(伝染性軟属腫)」かもしれません。
水いぼは子どもによく見られる皮膚の感染症で、プールが始まる時期から夏場にかけて特に流行しやすくなります。今回は、水いぼの原因や症状、治療法やご家庭での注意点について分かりやすく解説します。
原因
水いぼは、「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)ウイルス」に感染することで起こる皮膚の病気です。ウイルスのついた手やタオル、ビート板などを介して感染(接触感染)します。ただし、プールの水自体では感染しません。
症状の特徴
- 直径1〜5mmほどの、ツヤツヤとした光沢のある盛り上がり(丘疹)ができます。
- いぼの中央が少し凹んでいるのが特徴です。
- かゆみはほとんどないか、あっても軽度ですが、掻きむしると中のウイルスが周りの皮膚に広がって増えてしまいます。
- お腹、脇の下、肘・膝の曲がる部分など、皮膚が擦れやすい場所によく発生します。
治療方法
水いぼは免疫がつくことで自然に治ることも多い病気ですが、放置すると増えたり他人にうつしたりするリスクがあります。お子さまの症状や保護者の方のご希望に合わせて、適切な治療を選択します
- 摘除(専用ピンセットで摘み取る)水いぼ専用のピンセット(軟属腫用ピンセット)で、いぼの中身(ウイルスのかたまり)を押し摘まんで除去する方法です。確実に除去できますが痛みを伴うため、事前に麻酔テープ(ペンレステープ等)を貼って痛みを和らげた上で施術を行います。
- 経過観察(自然治癒を待つ)数か月〜1年程度で自然に免疫がついて消退するのを待つ方法です。かゆみがなく、個数も増えていない場合などに選択されます。ただし、治るまでの間に周りへ広がってしまう可能性があります。
- 外用薬・内用薬による治療塗り薬や漢方薬(ヨクイニンなど)を用いて、皮膚の代謝や免疫を高めながら治療を行う場合もあります。
予防とご家庭での注意点
水いぼの感染を防ぎ、広がらないようにするためにご家庭で気をつけたいポイントです。
- 皮膚の保湿ケア乾燥肌やアトピー性皮膚炎などで肌のバリア機能が低下していると、ウイルスが侵入しやすくなります。普段から保湿剤でしっかりスキンケアを行い、健康な肌状態を保つことが最大の予防です。
- タオルや水着の共有を避ける水いぼは接触感染します。ご家族間やプールでのタオル、浮き輪、ビート板などの共有は避けましょう。
- かき壊しを防ぐいぼを掻いて爪の間にウイルスがつくと、手に触れた別の場所に広がってしまいます。爪は短く切り、かゆみがある場合は早めに皮膚科にご相談ください。
- プールについてプールの水自体で感染することはありませんが、肌同士の接触やタオルの共有で感染します。水いぼがある場合は、ラッシュガードを着用して直接触れないように工夫したり、プール後のシャワーでしっかり体を洗い流すようにしましょう。
まとめ
水いぼは自然に治ることもある病気ですが、放置すると数が増えたり、周りのお子さまにうつってしまうリスクがあります。また、日頃からのスキンケアによるバリア機能の維持が予防の大きなポイントです。
「治療を受けるべきか迷っている」「受診のタイミングが分からない」という場合も、まずは一度お気軽に当院までご相談ください。お子さま一人ひとりの症状やご家庭のライフスタイルに合わせた最適なケア方法をご提案いたします。