- 2026年6月12日
夏に増える『背中・胸のブツブツ』。ニキビ薬が効かない理由はマラセチア毛包炎かも?
こんにちは、アウルスキンクリニックです。
背中や胸に突然たくさんのニキビが…!!といった経験、ありませんか?
それ、ただのニキビではなく、「マラセチア毛包炎」かもしれません。
原因
マラセチア毛包炎の正体は、「マラセチア菌(癜風菌:でんぷうきん)」というカビ(真菌)の一種です。
「肌にカビ!?」と驚かれるかもしれませんが、実は誰もが持っている皮膚の常在菌(普段から肌にいる菌)です。普段は悪さをしませんが、以下のような環境が整うと爆発的に増殖してしまいます。
- 高温多湿な環境(夏の暑さや湿度)
- 大量の汗や過剰な皮脂の分泌
- 寝具や衣類の蒸れ
通常のニキビは「アクネ菌」という細菌が原因ですが、マラセチア毛包炎は「カビ」が原因のため、一般的なニキビ治療薬(ピーリング剤や抗生物質など)を使っても効果がありません。
症状
主な症状の特徴は以下の通りです。
- 発生しやすい場所: 背中、胸元、肩、二の腕、額など(皮脂や汗が多い場所)
- 見た目の特徴: 1〜3mm程度の小さな赤いブツブツ(丘疹)が、広範囲に均一にポツポツと広がります。ニキビのように芯(面皰)がないことが多いです。
- かゆみ: 軽度のかゆみを伴うことが多く、汗をかくと特にかゆみが強くなる傾向があります。
「夏になると背中やデリケートゾーンのブツブツが毎年ひどくなる」「ニキビ薬を塗っているのに一向に良くならない」という場合は、このマラセチア毛包炎の可能性が非常に高いです。
治療
医療機関(皮膚科)での治療が基本となります。原因がカビであるため、「抗真菌薬」を使用します。
- 外用薬(塗り薬): 軽症〜中等症の場合は、抗真菌薬の塗り薬を毎日指示通りに塗布します。
- 内服薬(飲み薬): 症状が広範囲に及ぶ場合や、塗り薬だけでは改善しにくい重症の場合は、短期間抗真菌薬の飲み薬を併用することもあります。
正しいお薬を使用すれば比較的早く改善へ向かいますが、自己判断でニキビ薬を塗り続けたり、放置したりすると悪化・色素沈着の原因になるため、早めの受診がおすすめです。
予防
マラセチア毛包炎は、治療しても夏の環境によっては再発しやすいのが厄介なところです。日頃から以下のスキンケアと生活習慣を意識しましょう。
- 汗をかいたらこまめに拭き取る・着替える: 肌を湿った状態のまま放置しないことが一番の予防です。
- 通気性の良い衣類を選ぶ: 吸水速乾性の高いインナーなどを着用し、蒸れを防ぎます。
- 肌を清潔に保つ: 入浴時はゴシゴシ擦らず、泡で優しく丁寧に洗い流しましょう。
- 寝具を清潔に: 枕カバーやシーツはこまめに洗濯し、菌の繁殖を防ぎます。
💡 自宅でできるおすすめの予防アイテム
「普通のボディソープではスッキリしない」「毎年夏になると繰り返す」という方には、抗真菌成分(ミコナゾール硝酸塩)が配合された薬用ソープでのケアがおすすめです。
当院でもよくご紹介するのが、薬局などで購入できる「コラージュフルフル」シリーズのボディソープです。 原因となるマラセチア菌(カビ)の増殖を抑える有効成分が含まれており、肌を清潔に保つのに役立ちます。すっきり洗える「リキッドソープ(液体)」や、デリケートな肌に優しい「泡タイプ」などがあるため、ご自身の肌質に合わせて選んでみてください。
※ただし、すでに赤みや痒みが強い場合は、市販のソープだけで治すのは難しいため、まずは皮膚科で適切な治療薬を処方してもらうことが大切です。
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アウルスキンクリニック
皮膚科・形成外科・美容皮膚科