- 2026年6月25日
【夏の感染症対策】とびひ(伝染性膿痂疹)の症状・治療と日常の注意点
夏場に増えるとびひは、特にお子様に多いですが大人の方もうつる感染症です。 正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」と呼ばれ、虫刺されやあせも、湿疹などをかき壊した傷口に細菌が入り込むことで発症します。
原因菌となるのは主に、黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌という細菌です。これらは健康な人の皮膚や鼻の中などにいる「常在菌」ですが、乾燥肌やアトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下しているときに小さなキズから入り込むと、とびひを起こす原因になります。
とびひの主な症状(2つのタイプ)
とびひには、原因となる菌や症状の出方によって、大きく分けて2つのタイプがあります。
1. 水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)
- 特徴: 皮膚に透明な水ぶくれ(水疱)ができ、次第に濁った膿に変わります。水ぶくれは非常に破れやすく、めくれた皮膚のあとにジュクジュクとした赤みが広がります。かゆみが強いのも特徴です。
- 時期・対象: 主に夏場に多く、乳幼児や学童によく見られます。
2. 痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)
- 特徴: 皮膚の一部が赤く腫れ、小さな水ぶくれや膿をもった水ぶくれができた後、厚いかさぶた(痂皮)になります。炎症が強く、痛みを伴ったり、発熱やリンパ節の腫れを伴うこともあります。
- 時期・対象: 季節を問わず発症し、大人に比較的多く見られます。
とびひの治療とご家庭でのケア
とびひは放置すると、かきむしった手で他の部位に触ることで、あっという間に全身へ「飛び火」してしまいます。そのため、早めに適切な治療を行うことが大切です。
医療機関での治療
治療には主に、原因菌を抑えるための抗生物質(抗菌薬)の軟膏や内服薬が使われます。強いかゆみを伴う場合は、かき壊しを防ぐためにかゆみ止めの飲み薬を併用することもあります。
ご家庭でのスキンケア
- 患部は優しく洗う: シャワーや入浴の際、石鹸をしっかり泡立てて、患部をこすらず優しく洗い流してください(ゴシゴシこするのはNGです)。
- しっかり乾かして保護する: 入浴後は清潔なタオルで水分を優しく吸い取り、処方された軟膏を塗った後、他の部位に触れないよう、また周囲に広げないようにガーゼなどで覆います。
日常生活で気をつけること(予防と拡大防止)
- 爪を短く切る: 爪の中に細菌が入り込んだり、皮膚を強く傷つけたりするのを防ぐため、爪は常に短く清潔に保ちましょう。
- タオルの共有は避ける: 家族間での感染を防ぐため、洗面所やお風呂でのタオルの使い回しは絶対に避けてください。
- プールは治るまでお休み: 浸出液(ジュクジュクした液)や膿が他の人にうつる可能性があるため、完全に治るまではプールへの入水は控えましょう。
まとめ
とびひは身近な菌が原因で起こるため、誰でもかかる可能性がある感染症です。 「とびひかな?」と思ったら、かきむしって広がってしまう前に、お早めにご相談くださいね。
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