- 2026年9月9日
皮脂欠乏性湿疹とは?乾燥によるかゆみ・赤みの原因と治療について
「肌がカサカサする」「すねが粉をふいたようになる」「乾燥するとかゆくてたまらない」
このような症状は、皮脂欠乏性湿疹が原因かもしれません。
皮脂欠乏性湿疹は、皮膚の水分や皮脂が減少することで皮膚のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみ、赤みなどの症状が起こる皮膚の病気です。
特に空気が乾燥する冬に多くみられますが、エアコンなどによって一年を通して症状が出ることもあります。
皮脂欠乏性湿疹の主な症状
初めは皮膚の乾燥から始まり、次第に以下のような症状がみられることがあります。
- 皮膚がカサカサ・ザラザラする
- 白い粉をふいたようになる
- 皮膚がつっぱる
- かゆみがある
- 赤みが出る
- ひび割れができる
- かいてしまうことで湿疹が悪化する
特にすね、太もも、腰や背中、腕などに起こりやすいのが特徴です。
なぜ皮脂欠乏性湿疹になるの?
皮膚の表面には、皮脂などによって作られる「皮脂膜」があり、皮膚から水分が失われるのを防いでいます。
しかし、加齢や空気の乾燥などによって皮脂や水分が減少すると、皮膚のバリア機能が低下します。
すると外部からの刺激を受けやすくなり、乾燥だけでなく、かゆみや炎症を伴う湿疹が起こりやすくなります。
特に以下のような方は注意が必要です。
- 冬になると肌が乾燥しやすい
- 入浴後に肌がつっぱる
- 熱いお湯で長時間入浴する
- ナイロンタオルなどで強く体を洗う
- 高齢の方
- 暖房やエアコンを長時間使用する環境にいる
皮脂欠乏性湿疹の治療
治療では、皮膚の乾燥を改善することと、炎症やかゆみを抑えることが大切です。
① 保湿剤
乾燥している皮膚には、保湿剤を使用して皮膚の水分を保ちます。
保湿剤は一度塗って終わりではなく、毎日継続して使用することが大切です。
特に入浴後は皮膚が乾燥しやすいため、できるだけ早めに保湿剤を塗るようにしましょう。
② 炎症を抑える外用薬
赤みや強いかゆみなど、湿疹の症状がある場合には、炎症を抑える塗り薬などを使用します。
症状が落ち着いてきたら、保湿を中心としたスキンケアを継続することが再発予防につながります。
自宅でできる乾燥対策
皮脂欠乏性湿疹を悪化させないためには、日頃のスキンケアも重要です。
熱すぎるお湯を避ける
熱いお湯は皮膚の必要な皮脂を洗い流し、乾燥を悪化させることがあります。
入浴時は、ぬるめのお湯を心がけましょう。
ゴシゴシ洗わない
ナイロンタオルなどで強くこすると、皮膚への刺激となります。
石けんやボディソープをよく泡立て、手でやさしく洗うことをおすすめします。
入浴後は保湿する
入浴後はタオルで水分をやさしく拭き取り、早めに保湿剤を塗りましょう。
乾燥が強い部分は、特に丁寧に保湿することが大切です。
かゆくても、なるべく掻かないことが大切
皮脂欠乏性湿疹では、かゆみのために皮膚を掻いてしまい、さらに炎症が悪化することがあります。
「かゆいから掻く → 傷つく → 炎症が強くなる → さらにかゆくなる」という悪循環になってしまうこともあります。
かゆみや赤みが続く場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
こんな症状があれば皮膚科へ
単なる乾燥だと思っていても、湿疹が進行している場合があります。
- 保湿してもかゆみが続く
- 赤みが強くなってきた
- 掻き壊して傷になっている
- 湿疹が広がっている
- 夜もかゆくて眠れない
- 毎年同じ時期に症状を繰り返す
このような場合は、皮膚科で状態を確認することをおすすめします。
まとめ
皮脂欠乏性湿疹は、皮膚の乾燥によってバリア機能が低下し、かゆみや赤みなどの湿疹症状が起こる病気です。
「乾燥しているだけ」と思って放置せず、毎日の保湿を習慣にすることが大切です。
症状が強い場合や、保湿をしても改善しない場合には、皮膚科で適切な治療を受けましょう。
アウルスキンクリニックでは、皮脂欠乏性湿疹をはじめ、乾燥肌やかゆみ、湿疹などの皮膚症状について診療を行っています。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。